本のメモ  ファイナンスこそが最強の意思決定術である。

 

ファイナンスこそが最強の意思決定術である。

ファイナンスこそが最強の意思決定術である。

 

 

連続起業家の正田圭さんの著書。

1章~6章の構成で、

4章と5章がメインの「ファイナンスをつかった意思決定術」となっていて

1章~3章まではなぜファイナンスが大切かについて語ったもの。

たぶん、ターゲットとしてはベンチャーキャピタルを目指すような方たち向け。20代~30代かな。

 

最近読んだこのブログのかたと併せて読むととってもおもしろい。

blog.zerotoone.jp

 

さて、本のメモに戻って、題名の通りの内容を期待する場合は4章と5章で十分な気もするけれど、3章までのパラダイムシフトに伴うファイナンスの必要性(特に暗号通貨のあたりなど)も読みごたえがあった。

面白かった部分をいくつか記載。

・欧米企業の78%がデジタル企業のM&Aやアライアンスによって新たな事業領域への進出を予定しているが、日本企業でデジタル技術による大きな市場変化を見込んでいるの20%

・アクセンチュアの調査。以下の5ページ目。ちょっと古いけどびっくりするので記載。

https://www.accenture.com/_acnmedia/Accenture/jp-ja/Documents/DotCom/Accenture-service-mergers-acquisitions-merger-integration-strategy-pdf

f:id:May1st:20180528234752p:plain日本の各業界の買収の少なさ!

 

本題としてはファイナンスの技術(M&A)でどんなことを意識して意思決定していますよ、ということで、

・インカムアプローチ(DCF法)

・コストアプローチ

・マーケットアプローチ

 これらの最大値と最小値ひとつのグラフにまとめて(フットボールチャート)数値が重なる部分を可視化して、説得材料にしている、とのこと。

非上場の場合株価が存在しないため借り入れが多いのに低いベータ値がでることがありその場合は同業他社の数字を使ってレバードベータ値を出すなど。

 

DCF法を基本としながらもリアルオプションの観点も大事

・不確定要素が出てしまったときに損失を抑えられる

・小規模な事業でも段階的に拡大していける

・DCFではGoが出せなかった場合もチャレンジできる

不確実性のある将来において柔軟性をもつプロジェクトや資産はそうではないプロジェクトや資産にくらべて高く評価できる

 

 ということで、ざっくり自分のメモ用に残したけれども

正直本題の内容よりも、1章~3章までの前振りと、6章の正田さんの日々のファイナンス習得法がいちばん印象的。

これは著者である正田さんがファイナンスの専門家であることよりも、事業を動かすアントレプレナーとしての魅力のほうが勝ってしまってそれが文章に反映されていることなのかなぁと思ったりして、身近な例を用いて説得して、ひとを動かすちからがおありなのだろうなぁと想像してしまう。

なのでたぶん、彼が経営で得たセンスや実力、お人柄を後押しするためのファイナンスなのだろうね、と思ったりした。どちらかというと自己啓発本に近い気もするけれどこういうかたの頭の中がのぞけるというのはおもしろいね。